夏の思い出

小学生の頃は、夏休みになると、父の実家の宮城県か、母の実家の富山県に行っていた。今日は母の実家の方の話し。父は、いつも仕事のため遅れて合流。まずは、母、姉、わたしの三人で、富山県高岡市に向かう。祖父、祖母、母の弟夫婦、いとこ達が暖かく迎えてくれる。
近くの食堂からかき氷を出前したり、ひとりひとつずつ洗面器(スイカ専用)をかかえ、裏の小川で冷やしていたスイカをみんなで一斉に平らげたり、みんなで水着を洋服の下に着込み、市民プールに出向いたり、夜は銭湯に行って、コーヒー牛乳で締めたり、まったく退屈しない夏休みを送っていた。
海水浴は、雨晴という海岸に、これまたみんなで出向く。もちろんおにぎりを持参し、海の家でラーメンをすすりながら、おにぎりを奪い合う。赤貝の缶詰めも持参。海で遊んだ後の心地よい疲労感の中で味わうラーメン&おにぎりのなんとおいしいこと!
海やプールに行っていると当然脱皮の時期を迎える。姉とは、どっちの方が途中で切れず大きな皮をペリペリはがせるかの競争をしてた。

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そんな楽しい夏休みの終盤は庄川の花火大会。みんなで二階に昇り、窓を全開にして、電気を消して、暗闇の中、息を潜めて、花火の音と映像を楽しむ。どーん、どーんという花火の音が、もうすぐ終わってしまう楽しい夏休みへの切ない思いを抱く胸に響く。
今年の夏ももうすぐ終わり。普通の生活に戻り、そしてまた楽しい夏がやってくる。この切ない思いは、楽しさのピークで来年への期待へと変わる。そこに行けばずっと変わらずにそこにあり、必ず得られる幸せ。
そういうのを持ってると強いよね。恵まれてたなあ小学生の頃のわたし。いまはどう…?