信じるものは救われる。。。

いま読んでる本に、漆にアレルギーを持つ子どもを対象とした興味深いある実験の話が載っていた。

片方の腕に彼らにとって毒性のある漆を擦りつけ、もう片方の腕には漆に似た別の植物を擦りつけて観察したのだ。予想通りほとんどの子どもに毒性のある葉を擦りつけた方の腕には発疹ができ、そうでない方の腕には発疹が出なかった。けれども、子どもたちにはラベルが逆に貼られていたとは知らされていなかったのである。
ブルース・リプトン、スティーブ・ベヘアーマン著『思考のパワー』ダイヤモンド社2014年

人間の細胞や組織や器官といったものは、例え間違った感覚であっても、神経システムの方から出た情報の方に正確に反応しようとするらしい。
この神経システムから出た情報がポジティブなものであれば、プラシーボ効果となるし、この漆の例のように、ネガティブなものであれば、ノセボ効果と言うらしい。
プラシーボ効果は昔からすごいなぁ、おもしろいなぁと思ってたけど、ノセボ効果というのは初めて聞いた。

恐るべし人間の能力。

ただ、こういった能力を人間が発揮するためには、ポジティブ・シンキングとか、ネガティブ・シンキングとかいった、傾向を示すレベルではだめで、100%信じるといった、信念が必要らしい。
信じることができれば、それが偽薬であっても病気に効いてしまう。病気になるかもしれないと思ってるうちに本当に病気になってしまう。身体の方は、真実よりも、ひとの信じていることの方に忠実に反応する。
ということは信じる力を身につけられれば無敵になれるってことだよね。ただし、信じる方向を見誤れば、逆に、自己破壊にも繋がりかねない。
これって、ポジティブな事は信じて、ネガティブな事は信じなければ、最高の状況をいつも維持できるってことになるのかな。。。
ただそこには、100%信じる、100%信じないという純粋さと潔さが必要とされるけどね。。。
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