サイクリングの思い出

小さい時の父との思い出はサイクリング。小学生も高学年になっていたんだろうな。父のサイクリング用の自転車を真似て、自分も男の子のようなギアが変えられる自転車に乗っていた。父とふたり、その日向かう方角だけを決めて、自転車のペダルを漕ぐ。よく通る道では先を行き、大体の道では父の後ろをくっついて走る。ただ、ひたすらもくもくと走る。自転車に乗っている父は、いつもの父とは少し違って見える。なぜだろう、自転車に乗っていると車輪が回るように、思考も巡る。わたしを気遣いながらも、自転車に乗っている父は、ここから離れた自分の世界に入っているように見えた。普段は見せないけれど、父には父の世界があるってことに気付く。コミュニケーションの手段は、会話だけじゃない。会話を交えないことで、逆に、伝わることも多い。風を切って進む自転車に乗って、父は何を思い、何を考えていたんだろう…。でも、それは自由。自分の心は自分のもの。そんな時間を共有できてよかったと思ってる。

帰り道では、決まって、パン屋に立ち寄り、パン好きな母へのおみやげを買う。さあ、お母さんが待ってる。いつもの自分に戻って、お家に帰ろう。

 

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