忘却ねぇ。

過去を整理云々と週末考えていたら、外山滋比古の忘却の整理学を思い出した。
この著者の本は、思考の整理学が有名で、わが家にも、単行本があったはず。
 
忘却〜の方は、この続編という位置づけになっている。多分、思考〜が売れたので、セールス上、そうなっているのではないかと思う。。。
 
この忘却〜の方は、これまで忘却は過小評価、いやいや評価すらされてこなかったけど、こんなにいいことをしているんだというのが全体を通じて主張されている。
 
例えば推敲。一旦書き上げた原稿をそのまま仕上げるのではなく、寝かせておいて、忘却を経て、再度手を入れることで、原稿の仕上がりが格段にアップすると主張。
 
ヘミングウェイは亡くなった時、相当数の未発表作品を寝かせるために、貸金庫に預けたままになっていたらしい。。。貸金庫かぁ。。。
 
時間をかけるのは、忘却の働きを促すということである。忘却は不要、不純、よけいなものを洗い落として、純化、昇華させるかけがえのない作用をもっている。
 
確かに、書いたものを一旦寝かすとまとまりがいい気がする。。。
 
それから、ドラマや祭り、スポーツ等のカタルシス作用。生きてく上で、知らず知らずに蓄積してしまった望ましくない情緒や記憶などは、簡単には忘れられない。そこで、ドラマや祭り、スポーツ等の高揚感⁈を持って引き出し、洗い出す。これらのカタルシスは一種の忘却として、ひとの精神に好ましく作用するらしい。
本によれば、アリストテレスもこれを肯定してるらしく、
 
〜〜アリストテレスは、演劇、フィクションを弁護し、その論拠をカタルシス説においた。悲劇を見ると、人はうちにかかえている鬱積した情緒を解放し、それによって、精神を浄化するというのがカタルシスである。
 
とある。
 
程度問題として、どの程度の鬱積する情緒にまで、効果を発揮できるのかは分からないけれど、、、夢中になって、一旦自分でなくなる=忘れることで、違うところに行けるような感覚はよく分かる。
 
不満が募るときほど、もくもくと歩き、いつの間にか違う次元に行ってるということは、よく経験するところ。。。
 
ただし、悲劇がいいの⁈というのは若干疑問…。のめり込みやすい身としては、同調作用の方が優ってしまいそうな気がして、、、悲劇だと余計鬱積するんじゃないのかな〜と思う…。情緒を持って情緒を制するって方は、かなりの上級者編だわ。
 
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