本から…

先日もブログで触れた立花隆の新刊。その本の最初の方に、PTGという言葉が出てくる。Post Traumatic Growthの頭文字らしい。PTSDは聞いたことがあるけど、PTGという言葉は初めて聞いた。心的外傷後ストレス障害に対し、外傷後成長ということらしい。非常に強いストレスに対して、むしろそれを糧に成長するといったこと。
立花隆自身、北京からの引揚者ということで、対戦国の中で、収容所生活や引揚げ体験の客観的には辛い経験をしたらしい。けれど、周りを含め、その当時子供だった自分に取って、なんとも言えず面白かった体験として記憶されていると語っている。
父方の曾祖父さんの兄弟がアメリカに渡り、その子供の大伯父さんから、ロサンゼルスの自宅で、カリフォルニアの収容所生活の話を聞いたことがある。日系二世の大伯父。自分の生まれたアメリカで、収容所生活を強いられた。でも、やはりその話をする大伯父は、実に淡々としたもの。
そういう経験って、辛くないわけがないと思う。戦争の体験や阪神淡路大震災、9.11、3.11、・・・。PTSDとPTGを別つものってなんなんだろう。。。
そんな辛い体験をもたない自分が素人目で考えるに、いかに早く思い出、過去になってるかっていう時の経過が影響している気がする。人によって受け取り方に違いがあるとは思うけど、みんな一様に辛いことは辛いと思う。
でも、過去の思い出は美しいというのは本当で、それを過去にしてしまうことができれば、辛い思い出も、乗り越えた自分の力とか、、得難い経験とか、、それと比較した今の幸せとか、、ってことに置き換えることができるのかなって思う。
この辺は、先日の外山滋比古の本の話にも通じてくるけれど、忘却の力みたいなものがあるのかもしれない。辛い思い出は忘却の彼方に、辛い思い出の中から凝縮した美徳だけを手にする。実際にはどれぐらい難しいのかさえ分からないけれど、PTGなんてこともあるんだね。。。

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