変わらないもの

明日は、旧暦の神無月15日。12年に一度、午年のこの日から5日間、久高島では、島に生まれ育ち、島の男性に嫁いだ30歳から41歳までの女性が神に仕える神女となるためにイザイホーという儀式が行われるらしい。
この儀式のことは、沖縄旅行から帰ってから知った。琉球王国のおなり神信仰によるものらしい。。
でも、イザイホーは島外への移住者増加による後継者不足などから、1978年を最後に、1990年、2002年、そして今年の3回連続で中止となっているんだって。。
脈々と受け継がれて来た伝統、それが絶えてしまうかもしれないってことは、とても残念なことなのだと思うけれど、、実際に絶えるような状況が今の現状であって、、例えば、無理やり誰かを連れて来て、形式だけ整えるようなことをしたとして、それでは本当の意味で、伝統を繋ぐということにはならないんだろうね。
かつてこの地では、男性は海人として、海で漁を行い、女性は神女として、神にその無事を祈っていたらしい。
島人の生活も随分変わったのでしょう。。そんなに綺麗な役割分担も、今は難しいだろうし。。
でも、きっと家族を思う気持ちが、時の経過で変容するとは思えないから、、無事を祈るという信仰はいまも、存在してるはず。。形式は或いは廃れてしまうかもしれないけれど…。
明日は満月。お月様も、月の光も変わらないように、思いはきっと、ずっと続いていくね。。。


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斎場御嶽から久高島を望む。