似て非なる。。

長崎の夜。ホテルにチエックインし、部屋に荷物を入れた時には、もう随分と遅くなってしまった。。海に囲まれた長崎であれば、さぞや海鮮は美味しいだろうと思い、お鮨の折詰でも作ってもらって、部屋で食べることにした。
疲れるとなまものが食べたくなる。。。
wikipediaによれば、raw foodは、

食物が持つ、加熱によって失われがちな酵素やビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取することを目的とする。 

とある。そのようなことを目的として、なまものを食べようと、意図的に食べているわけではないけれど、自然と必要としているのかもしれない。。
近くにお鮨屋さんはありますか、とフロントの女性に訊ねると、私の好きなお鮨屋さんでよければ、、と地図に書き込みをして、教えてくれた。ありがとう。ホテルから近そう、よかった。。
細い通りの両側には、飲食店が並んでる。。最初、通りの左側ばかりを見て、歩いてきてしまったけれど、あ〜、右側だったのか。。途中で道を引き返すと、やはり左側にお店はあった。。。あ〜、ここだ。
お店の引戸を開けると、年配の男性、男女のふたりずれの3人のお客さん。。みんな肴をつまみに、冷酒を飲んでるようだ。。。いいな〜。
お鮨、持ち帰りで作って貰えますか?
はい。
ひとのよさそうな板さんとしっかりものの女将さんのご夫婦でやられてるお店みたい。。待ってる間、女将さんの入れてくれた温かい緑茶をいただく。板さんとお客さんの話に耳を傾け待っていると、程なくしてわたしの折詰が完成。折詰を携えて、ホテルの部屋に戻った。。
今日は缶ビール飲んじゃおうかな。持参した部屋着に着替え、寛ぎの時間。。

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蓋を開けるとお鮨がどーん。見た目のインパクトが凄い。。基本的に白身の魚が多そう。。食べやすいように、真ん中で二つにカットされている…どれどれ。。。

うんっ⁉︎

なにかが違う…。

酢飯の上にお魚が乗っているのは同じだけど、、、普段食べつけている江戸前寿司とは別物のような、、、決して、まずいわけではないけど、江戸前とは違ってる。。。
お魚たちは弾力があり、とてもワイルド。。存在感がありすぎて、魚が先ず前に出てくる。お鮨の形で口に入れたものの、歯応えのあるお魚を先に噛んでから、酢飯を一呼吸あとで飲み込む感じ。。。
お魚と酢飯が渾然一体となって居る江戸前寿司を想定して口に入れると、あれれ、、、となる。これは完全に別物だね。。未体験ゾーンで、これはこれでよかったけれど。。。
なにもお鮨にこだわらず、生ならば、お刺身やカルパッチョでいただくのがよいかもしれない。おいしいお酒の肴でね。。