月齢8.18 輝面比64.17%

朝一で、六本木の国立新美術館へ。「印象派を超えて点描の画家たち」展に行ってきた。ゴッホ、モネ、シスレー、スーラ等、100作品の展示。幾つか心惹かれる作品があり、気分が高揚した。
実物と写真(カタログ)での出来栄えのあまりのギャップには、ほんとうにがっかりだけど、、、現在の技術を持ってしても、ほんとにこんなもんなの⁈実物の迫力はあきらめるとしても、絵から出てる雰囲気、色調はなんとかなんないのかなぁ。。。景色とか人物の写真は、ほんときれいになってきてるから欲が出る。二次元をさらに二次元にすると、平坦さが2乗される感じで、全く別物。まぁ、それは実際の作品とは別の話なので、愚痴はたいがいにしておきます。。。
やはり、ゴッホの作品は素直に心惹かれる。でも、広告で使われてる「種まくひと」より、「麦束のある月の出の風景」の方がわたしは気に入ったなぁ。
この作品は、ゴッホが自ら入院したサン・レミの病院での療養生活中に描かれたものらしい。絵からは、ゴッホらしい力強い感じを受け、引き込まれる。でも、その力強さは比較的落ち着いた感じを受けた。
同じ時期に描かれた「星月夜」をニューヨークのMoMAで見たときは、力強さは同じだけど、そこに情念の力強さを感じて、涙が出てきた。
絵が発するものなのか、見る側の立ち位置なのかはわからないけれど、誠心誠意込めてつくられた作品には、刺激されるポイントは違っても、他人の心を動かす力があるよね。
たとえ稚拙でも、真剣に取り組まないとなぁ。その取り組みのクオリティが高ければさらにいいけどね。。。がんばろーと。
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フィンセント・ファン・ゴッホ《麦束のある月の出の風景》クレラー=ミュラー美術館