バランスが大事…。

昨日、目黒雅叙園に行った際、エントランスの処に、お七の井戸というのがあった。お七さんといえば、火事で自宅が焼けた際、避難していたお寺のお小姓さんを好きになり、もう一度その想い人に会いたい一心で自ら自宅に火をつけて、罪人として捕まってしまった少女ではありませんか。。。
ずっと淡い少女の片思いが一途さで大変なことになってしまうという認識でいたけれど、この井戸の説明書きを見ると、想い人の吉三さんの方もきちんとお七さんを思っていたみたい。。。
吉三さんは、お七さんが火刑に処された後、出家し、往復十里の道を念仏を唱えながら隔夜一万日の行を成し遂げたらしい。。その際に、水垢離を行った井戸がこの井戸ということみたい。。。
ずっとお七さんは報われない思いをしていた…と思っていたので、、悲劇は悲劇なんだけど、、あ〜そうだったんだって、なんか気持ちが落ち着いた。
隔夜で一万日というと55年弱ぐらい?少年だった吉三さんもすっかりおじいちゃんに。。。同じぐらいしつこい人でよかった。想いは均衡して、お七さんもきっと無事に成仏できたと思う…。

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