臥遊かぁ。。

ピラティスの後は、青山一丁目まで出て、ちぃばすに乗ってお出かけ。根津美術館でやっている、絵の音を聴く、という展覧会に行きたいと思ってた。

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絵を見て、そこにあるべき音を想像するというコンセプトで作られた展覧会。かつて、中国の文人たちは、「臥遊(がゆう)」という言葉で、部屋に横たわりながら胸中の山水に遊ぶことを表したとか。。。豊かな想像力って素晴らしい。。
これまで実際の風景を見て、絵みたい…と思うことはあったけれど、絵は絵としてしか見てこなかった。絵の方から実際の方を想像するのか。。。おもしろい。
ただし、今回私が一番心惹かれたのは「当麻曼荼羅」。極楽浄土の図相らしい。。。これは、実物を見てないので、作品から実物に想いを馳せるけれども、あくまでもイメージ。心地よい音の調べで、解き放たれたような素敵な気分になるところ。。。
因みに、この作品は14世紀の作品。ネットで調べるに、国宝の奈良の当麻寺所有のものを原本とし、鎌倉時代以降、模本が多く作られたとあるから、これも模本のひとつなのかな。機会があったら、当麻寺のも見てみたいなあ。見れるのかしら。。。
先日、宗教もどれだけ真剣に信じられるかにかかっているって話をしたけど、仏教美術の美しさは、信じる気持ちをかなり強めるよね。。仏教徒じゃなくても、そう感じる。

一通り見て回った後は、庭園へ。樹が沢山あると、暑さが和らぐ。池の橋の上にいたら、赤い錦鯉がすー、すーと優雅に泳いでる。実物はやっぱり綺麗。結構、想像好きだけど、綺麗な色や音を伴って、臥遊するのは難しい。。。相当研鑽が必要…。

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